Re: かんむり座T 要警戒かも

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k_kubotera

なし Re: かんむり座T 要警戒かも

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/3/22 17:35 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4627
 仮説の1つとして、パリ天文台のシュナイダーさんが、数ヶ月前に提案したもので、あくまで仮説の1つです。専門家は、冷静に捉えているようです。というか、不確かなところも多いです。

 公転する赤色巨星と白色矮星、赤色巨星からラグランジュ点を通して、白色矮星に物質が流れ込んでいます。白色矮星のまわりに降着円盤を作りやがて白色矮星の表面に落ち、とてつもない圧力と温度で蓄積されていきます。やがて蓄積された水素などは、白色矮星の表面で核融合が連鎖的に暴走し爆発となります。というのが、一般的な理解です。
 3/11のAstro-telegramでは、Hαの輝線が強くなりつつあることが報じられました。降着円盤状のガスが白色矮星に落ち込む量が増えているということのようです。これも短期間の変化ですからなんともいえないです。宇宙はそんなに人間のタイムスケールや考えの及ぶところではないので。

 それで、シュナイダーさんの仮説と根拠なんですが、この公転する かんむり座Tの連星系に周期80年ほどの第三の楕円軌道を持つ天体があり、その天体が、かんむり座Tの近星点通過が近いという説です。加えてかんむり座Tの公転周期がおよそ228日なので、3つの星が直線で並ぶような位置関係に来ると、ラグランジュ点を通してガスの白色矮星への降着率が上がり、核融合の暴走を白色矮星表面で起こす引き金になる という仮説です。

 とてもわかりやすく夢のある仮説ですが、第3の天体を裏付ける観測はありません。また、不確かな爆発記録 1217年・1787年のものを 1866年・1946年の2回の爆発記録に加えていることなどから、かなり無理が多いのですが、そうだったら楽しいですよね。228日の公転周期は、私たちの観測でも捉えられますし、日々の変化も観測されていますが、大きな変化は今のところないです。冷静に粛々と観測データを積み上げているというのが現状です。

 地球上でまことしやかに一人歩きするかもしれない情報がどうなるのか、ちょっと楽しみです(^▽^)

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☆☆☆彡
久保寺克明

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