かんむり座T 要警戒かも
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Re: かんむり座T 要警戒かも (k_kubotera, 2025/3/14 18:20)
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Re: かんむり座T 要警戒かも (k_kubotera, 2025/3/15 15:55)
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かんむり座T 2025_0320 (k_kubotera, 2025/3/21 6:07)
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Re: かんむり座T 要警戒かも (nakanek, 2025/3/22 12:01)
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Re: かんむり座T 要警戒かも (k_kubotera, 2025/3/22 17:35)
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Re: かんむり座T 要警戒かも (k_kubotera, 2025/3/22 20:20)
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Re: かんむり座T 要警戒かも (k_kubotera, 2025/3/23 12:14)
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T CrB 2025_0415 (k_kubotera, 2025/4/17 5:29)
k_kubotera
投稿数: 4627

3月13日夜の T CrB です。透明度が悪く肉眼で3等星がやっと見えるくらいの空でした。明け方には雲が広がったようで、星像の検出ができなくなりました。3時間ほどの連続測光です。0.1等以内の動きをLight Curveにしました。
縦軸 V-Cの値を比較星 9.809Vに加えるとT CrBのV等級になります。
縦軸 V-Cの値を比較星 9.809Vに加えるとT CrBのV等級になります。

k_kubotera
投稿数: 4627

k_kubotera
投稿数: 4627

20日夕方は、予報に反して曇り空、3時頃起きると快晴でした。低い空の下弦前の月を眺めながら準備しました。3時から5時頃までの2時間の測光です。比較的透明度がよくシンチレーションも少ないようで、測定誤差が少なかったです。
前日より0.1等ほど明るい数値です。グラフではばらけているようですが、縦軸V-Cは、-0.04 から 0.06ですので0.1等内での2時間の動きです。わずかに上がって、ゆっくり下がるような動きです。
前日より0.1等ほど明るい数値です。グラフではばらけているようですが、縦軸V-Cは、-0.04 から 0.06ですので0.1等内での2時間の動きです。わずかに上がって、ゆっくり下がるような動きです。

nakanek
投稿数: 3597

k_kubotera
投稿数: 4627

仮説の1つとして、パリ天文台のシュナイダーさんが、数ヶ月前に提案したもので、あくまで仮説の1つです。専門家は、冷静に捉えているようです。というか、不確かなところも多いです。
公転する赤色巨星と白色矮星、赤色巨星からラグランジュ点を通して、白色矮星に物質が流れ込んでいます。白色矮星のまわりに降着円盤を作りやがて白色矮星の表面に落ち、とてつもない圧力と温度で蓄積されていきます。やがて蓄積された水素などは、白色矮星の表面で核融合が連鎖的に暴走し爆発となります。というのが、一般的な理解です。
3/11のAstro-telegramでは、Hαの輝線が強くなりつつあることが報じられました。降着円盤状のガスが白色矮星に落ち込む量が増えているということのようです。これも短期間の変化ですからなんともいえないです。宇宙はそんなに人間のタイムスケールや考えの及ぶところではないので。
それで、シュナイダーさんの仮説と根拠なんですが、この公転する かんむり座Tの連星系に周期80年ほどの第三の楕円軌道を持つ天体があり、その天体が、かんむり座Tの近星点通過が近いという説です。加えてかんむり座Tの公転周期がおよそ228日なので、3つの星が直線で並ぶような位置関係に来ると、ラグランジュ点を通してガスの白色矮星への降着率が上がり、核融合の暴走を白色矮星表面で起こす引き金になる という仮説です。
とてもわかりやすく夢のある仮説ですが、第3の天体を裏付ける観測はありません。また、不確かな爆発記録 1217年・1787年のものを 1866年・1946年の2回の爆発記録に加えていることなどから、かなり無理が多いのですが、そうだったら楽しいですよね。228日の公転周期は、私たちの観測でも捉えられますし、日々の変化も観測されていますが、大きな変化は今のところないです。冷静に粛々と観測データを積み上げているというのが現状です。
地球上でまことしやかに一人歩きするかもしれない情報がどうなるのか、ちょっと楽しみです(^▽^)
公転する赤色巨星と白色矮星、赤色巨星からラグランジュ点を通して、白色矮星に物質が流れ込んでいます。白色矮星のまわりに降着円盤を作りやがて白色矮星の表面に落ち、とてつもない圧力と温度で蓄積されていきます。やがて蓄積された水素などは、白色矮星の表面で核融合が連鎖的に暴走し爆発となります。というのが、一般的な理解です。
3/11のAstro-telegramでは、Hαの輝線が強くなりつつあることが報じられました。降着円盤状のガスが白色矮星に落ち込む量が増えているということのようです。これも短期間の変化ですからなんともいえないです。宇宙はそんなに人間のタイムスケールや考えの及ぶところではないので。
それで、シュナイダーさんの仮説と根拠なんですが、この公転する かんむり座Tの連星系に周期80年ほどの第三の楕円軌道を持つ天体があり、その天体が、かんむり座Tの近星点通過が近いという説です。加えてかんむり座Tの公転周期がおよそ228日なので、3つの星が直線で並ぶような位置関係に来ると、ラグランジュ点を通してガスの白色矮星への降着率が上がり、核融合の暴走を白色矮星表面で起こす引き金になる という仮説です。
とてもわかりやすく夢のある仮説ですが、第3の天体を裏付ける観測はありません。また、不確かな爆発記録 1217年・1787年のものを 1866年・1946年の2回の爆発記録に加えていることなどから、かなり無理が多いのですが、そうだったら楽しいですよね。228日の公転周期は、私たちの観測でも捉えられますし、日々の変化も観測されていますが、大きな変化は今のところないです。冷静に粛々と観測データを積み上げているというのが現状です。
地球上でまことしやかに一人歩きするかもしれない情報がどうなるのか、ちょっと楽しみです(^▽^)
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☆☆☆彡
久保寺克明
k_kubotera
投稿数: 4627

k_kubotera
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k_kubotera
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明け方までの4時間ほどの連続観測です。ゆったり波打つような変動です。データの幅が0.08等ほどあり、誤差にしては、やや大きすぎる気がします。後半の1時10分頃と2時30分頃(JST)に光度が少し上がるような乱れがありました。不安定のようです。
