Re: ネオワイズ彗星(2020F3)

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k_kubotera

なし Re: ネオワイズ彗星(2020F3)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2020/7/20 10:59 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4285
 H.Yamazakiさん、お気になさらないでください。私など、大きな天文イベントのたびに呼び出されて、自分で楽しむことが多くありませんでした。そういうときは、割り切って観望をみなさんと楽しむことにしています。本気で楽しみたいときは、1人で重装備で条件のいいところに行きます。

 写真の方は、どうでしたか。いくつか印象に残る彗星と比べました。どの彗星も見た季節や空の条件、彗星の位置など違いますから単純な個人的な比較です。

 久しぶりの『ほうき星』という姿で、きっと条件がよければ綺麗に見えたんだろうなぁと強く思いました。

 私は、ベネット彗星世代、まさに『ほうき星』という姿をしていましたから、中学3年生の私が感動しないわけがありません。きっと条件のいいところで見れば、今回のネオワイズ彗星も、ベネット彗星に勝るとはいいませんが、1まわりくらい小さくした感じなんだろうなと思いました。当時は、「『池谷・関彗星』も見ないで『ベネット彗星世代』かぁ」と、ばかにされたものです。

 これも昔の話ですが、みんなの「マイナス等級まちがいなし!」の期待を背負ったコホーテク彗星(1973E1)重圧に耐えられなかったのか4等ほどにしかなりませんでした。毎日、三脚担いで農道に見に行きました。1970年春のベネット彗星の『ほうき星』のイメージをまだ、みんなが覚えているときでしたから、『裏切り者』扱いされた悲劇の彗星でした。今回のネオワイズ彗星に比べれば、1まわりくらい小さな感じでしたが、箱根山の上での姿は、似ていました。彗星は、過去に何回も太陽に近づいていると、予想以上に暗くなったり、また、核の分裂等で期待以上の明るさになったり、時には近日点で崩壊してしまったり、・・・それも楽しみなんですが、・・・。コホーテク彗星は、いっしょに見る人もなく田舎の農道でずっと眺めていました。そのあと、すぐにウェスト彗星というビッグな彗星が、「彗星とはこうだ!!」といわんばかりに現れましたから、ますます、コホーテク彗星は『裏切り彗星』ということが固定してしまいました。
 今回のネオワイズ彗星は、その反対ですね。期待もされない平凡な彗星が、一気にスターに登りつめた感じです。

 北の空に回り込んだといえば、ヘールボップ彗星ですね。彗星の明るさも、彗星自体の大きさも、今回のネオワイズ彗星とは比較にならないでしょうが、軌道傾斜角が90度に近く北の空に回り込んでくれて、毎日、素晴らしい姿でした。みんなであちこち見に行きましたが、最後は、湯河原峠で、はるかに遠ざかったH・B彗星を1人で見送りました。太陽からはるか遠ざかったとはいえ、大彗星の貫禄は最後まで失っていませんでした。ネオワイズ彗星はどんな姿になっていくのか楽しみです。

 アイソン彗星は、全くその姿が違いました。ネオワイズ彗星が穏やかな曲線の塵の尾をなめらかに伸ばしているのとは対照的に、激しくいくつもに分かれたジェットのような尾を伸ばした大彗星でした。荒々しい様子は、近日点通過前から、大きな期待と不安を持たせてくれました。近日点通過の華々しい最期は、荒くれ者の最期の姿にふさわしかったです。もともと近日点距離が、ネオワイズ彗星が0.3天文単位なのに対して、アイソン彗星は、0.01天文単位ですから、与えられた過酷な運命があまりに違いすぎた不運の彗星だったのかもしれません。

思い出話になってしまいました m(__)m

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