かんむり座T 要警戒かも

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 .6 .7 .8 | 投稿日時 2025/2/12 4:44 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 かんむり座Tについて高橋進先生経由で情報のお知らせがありました。
 Atel(Astronomer's Telegram)#17030 2025年2月11日。 15:34 UTによると、かんむり座Tのスペクトルに水素の輝線、ヘリウムの輝線に変化が見られるそうです。ここ2.5週間ほどにかなりの変化があったようです。白色矮星の周りの降着円盤で何かが起きているのでしょうか。要警戒です。

 そうやって人間のタイムスケールで星の現象を考察なんておこがましいことなんですが、わくわくしながら星を眺めるのは人間の勝手ですから。

 

追伸:
 そんなこんなで、今朝早く小田星双眼鏡でかんむり座Tを見てみました。やっぱり生の星の光はいいですよね。しばらく未明の空を楽しみました。いつもモニターの中の星空は、上が北 または、南と決まっているのですが、双眼鏡での観測では、当たり前なんですが東を向いて観測すれば西が上、東が下、正立画像に慣れず、上下移動はできても、左右移動は倒立画像の癖で逆に動かす始末、普通に人ができることができない。それでも、かんむり座Tは、ちゃんといました。8.4等までは楽々見えるのですが、T CrBはチラチラと横目で見える程度、『あれっ、ちょっと明るいのかな・・・』、まあ、そんなこともないだろうので、<84 と記録。

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☆☆☆彡
久保寺克明

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/16 7:00 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 駿台学園の天文講座、とても興味深く聞くことができました。早朝に測光のために撮影した画像も使っていただき、うれしくなりました。画像は2月15日早朝なんですが、VSOLJの観測報告は30時制なので2月14日28時45分頃になります。UTCはもちろん2月14日。そんなこんなでバレンタインのT CrBです。

 

 高橋先生の講演を聴いて、共生星としてガスに覆われた中に降着円盤を持つ白色矮星、主星の重力で楕円体に変形した赤色巨星、そこから白色矮星に落ち込む水素やヘリウム、輝くホットスポット、そんなこと思いながら眺めるようになりました。

 T CrBが特別なこともなくいくつもの反復新星、古典新星、矮新星、それぞれにすごい姿をしているんだろうなぁと思います。今夜は、天気晴れるかな、また、新たな目で星を眺めたいと思います。

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☆☆☆彡
久保寺克明

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/16 7:30 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 かんむり座Tの、Hα Hβ Heなどの輝線が増加傾向にあり、そのグラフを見せられると今にも危ないんじゃないのと思わせる状況ですが、高橋進先生が、おもしろい説を紹介してくださいました。苦し紛れの説のようですが、素人目には、それなり理屈が通っているので紹介します。H.Yamazakiさんあたり、興味を持つんじゃないかなと思ってしまいました。

 図があるといいんですが、T CrBには降着円盤を持つ白色矮星とそれにガスを落とす赤色巨星、それらを取り巻くガスからなる共生星が共通重心の周りを227日で公転しています。
 この星系に楕円軌道を持つ未知の第3の天体が存在するという説です。公転周期は80年(T CrBの増光周期です。)それにT CrBの公転周期が重なり、第三の天体が共生星に接近したとき降着円盤の崩落が起きて白色矮星の表面で核融合爆発の増光を誘発するというものです。過去の増光も、共生星の公転周期の整数倍ということらしいですが、ほんとかな。でも真実なら、すごい光景です。
 というわけで、その説をもとにすると増光は、
2025年 3月27日前後
2025年11月10日前後
2026年 6月25日前後
2027年 2月 8日前後

となるのだそうです。もうこうなるとノストラダムスの予言的なものですが、その根拠になる理論が素人でもわかりやすくて楽しいです。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2025/2/20 9:21 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 2月19日は、南関東としてはかなり寒かったです。それでも、表示されたCCDカメラの筐体温度は-1.0度、無風状態ですから、寒い地域で観測している人には申し訳ないくらいです。月齢21.3の月が南から照らしていましたが、透明度もよくきれいな空を眺めながらの測光になりました。薄明がはっきりする5時20分頃まで連続測光してみました。



 ばらつきの範囲が0.08等程度なので観測誤差に入るのかもしれません。測光の標準偏差は、0.014なので、あてにならないデータでもなさそうです。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/21 8:08 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 昨日より、気温が3度ほど高く表示された筐体温度は2.4度、微風ですが、あちこちに雲がわいています。雲の合間を縫って、T CrBとZ Camを測光しました。特にT CrBは、薄明が進む5時半頃、ようやく雲から出てきました。5枚ほど測光用に撮影しました。待った甲斐ありの粘り勝ちでした。
 同時刻の伊藤さんのデータがアップされていました。近い値でほっとしたりして。



Vフィルタをつけややぼかした測光用の画像をコンポジット

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☆☆☆彡
久保寺克明

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/25 8:44 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
3時間ほど T CrB を連続測光しました。変光範囲0.12等ほどですが、変動している様子が光度曲線に現れました。
 2月24日26時52分~53分頃(JST) ピークが現れました。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/27 17:06 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 2/26も快晴の夜でした。カメラの筐体温度は+4.3度、少しずつ春が近づいています。午前1時過ぎから明け方5時半まで30秒露出で連続撮影と測光をしました。
 0.1等の幅ですが、短い周期で変動している値が出ました。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/2/28 9:07 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 前日のデータから光度曲線を出したところで、データの読み出しができなくなりました。画像のfitsファイルのヘッダーに不具合がありそうですが、よくわからないです。画像の書き込みの時の不具合らしいです。
 設定の変更で正常に書き込めるようになりました(たぶん)。

 27日夜のT CrBです。0.1等くらいの幅で変動しているようです。



途中、雲が出てデータを削ったところもあります。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/3/4 8:01 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 2月28日 約5時間ほど連続測光しました。
30-40分ほどで小刻みに増光を繰り返しながら、5時間ほどかけてゆっくり0.09等ほどの変光範囲で明るさが変化しているような光度曲線が現れました。


 縦軸 V-C の Cは、9.806V(000-BBW-796(AUID))です。

 他の星を比較星にしたり、20以上のチェック星を交互に調べてみましたが、測定や機器の特性での動きではないようです。



9.809等の比較星の5時間の動き追ったグラフ。ほとんど変化なし、左上のグラフでは、T CrBが大きな動きをしています。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/3/12 8:24 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4636
 The Astronomer's Telegramからの情報です。

 T CrBのHαの輝線がさらに増加傾向のようです。輝線の幅も広がり、2つのピークが見られるとのことです。降着円盤が偏心し,ラグランジュ点にまで達している可能性があるとのことを意味しているようです。いよいよ不安定さが増してきました。
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