９月にオークションで買ったタカハシのＭＴ１３０は、ＥＭ１Ｓの上に乗っていました。きれいで、いたみもないようです。純正のＯｒ１８ｍｍとＯｒ７ｍｍもついていました。これで８６０００円が妥当かどうかわかりませんが、本人は満足しています。ちょっと持ち歩いて、変光星や彗星観察できるので前からほしいと思っていました。
　私は、本格的に変光星の目測を始めたのは、１０ｃｍ　ｆ１０００ｍｍの反射です。自分の体のようにして自在に振り回せるこのくらいの大きさの反射は実に感触がいいです。
　
　ＥＭ１Ｓですが、到着して調べてみると追尾モーターが動きません。「接触不良かなあ」程度に軽く見ていましたら、接点もきれい、ばらして中を見てみても特に異常が見当たりません。ＩＣも３こだけですし、見慣れた東芝ＴＡシリーズも入っていました。水晶発振部も見るからに教科書通りの回路のようです。順に回路をオシロで波形見ながら探っていきました。なんと水晶が発振していない！発信に使っているＩＣに異常な電圧でも加えたかなと判断されました。なにしろ保護回路もなくいきなりＩＣに電池から６Ｖが来ていました。
　水晶の発振に使っているＯＫＩのＭ５５６２というＩＣ、データシート探しても、出てこない。在庫すら見つけられません。データシートさえあれば、代替えのＩＣで回路が組めるのですが。やっと見つけたのは、シンガポールの在庫でした。代理店を通して１個１５００円もしました。普通ロジックＩＣは、数十円?数百円なんですが、しかたありません。それでも見つけてから１０日ほどで入手できました。
　単純なステップモーターの駆動回路なんですが、両面基板を使っていました。両面基板って部品を外すのがたいへん、まして足が１４本もあるＩＣは、いくら吸い取り機で半田とってもとれません。しかたなくＩＣの足を一つ一つニッパで切り離し、外しました。ＩＣを交換すると簡単に動くようになりまた。予備に買ったＭ５５６２とステッピングモーターが、余ってしまいました。ＥＭ１Ｓだけの修理屋でも始めましょうか。
　結局、予備の部品代や送料含めて７０００円ほどかかってしまいました。