きりん座Z

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005/2/19 9:57
k_kubotera  長老   投稿数: 4296
 学生の頃から、観測してみたかった星です。なかなか観測星図が手に入らず、憧れの星になっていました。インターネットでアメリカのAAVSOなどとのコンタクトができるようになってからは、星図は楽に手に入るようになりましたし、最近は自分でも作れるようになってきました。
 激変星のUG型でも、やや特別な分類に入るUGZ型です。UG型は、時々数等級も光度が上がり、昔からみんなで監視しあって楽しんでいました。構造がしだいに明らかにされると共に、その種類も細分類されましたが、様々な疑問も提示されています。
 UG型は、いわゆる新星類似型で、低温度星と白色矮星の近接連星系で、低温度星がロッシュ限界ぎりぎりまで膨張していて、白色矮星側に表面の物質を落とし込んでいるタイプです。降着円盤として白色矮星に落ちていくようです。そして、物質が白色矮星と衝突することで、エネルギーを光にも変えているようなのです。しかし、その形には様々なものがあるようで、降着円盤に物質が多くなり、その摩擦で回転速度が落ちて定期的に物質が落下衝突して明るくなる典型的な型(Gem U ふたご座U)やその他の複雑な振る舞いをする型があります。きりん座Zは、静穏時と増光時(outbarst)との中間の光度(スタンドスティル)でいることがある型です。
 変光星は、変動が確実に予測できない反面、長期の精細な観測で、その仕組みを検討できるおもしろい対象です。

 長々、眠くなるようなこと書いてしまいました。これからは、自分のHPに書いてここでは紹介のみにします。





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☆☆☆彡
久保寺克明

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2005/2/22 20:05
sano  長老   投稿数: 2785
いや〜、いいですねぇ。
さすがに闘う観測者です。
こういう投稿はどんどんお願いしたいです。

もはや天文雑誌は、天体写真誌になってしまっていて、地味な
観測などは端に追いやられてしまった感じがします。
 と言っても、こういうのは取り付きにくい事もあるので、こう
いったところで取り上げてもらうと興味を持って見られます。

その「きりん座Z」ですけど、けっこう光度変化があるのですね。
これだけ変化がわかると、面白いし、観測の張りあいがあると
思います。
これは冷却CCDの価値があるというものですね。
 
画像を見ると、周囲の星の写りも少しずつ違うのはシーイングの
影響でしょうか。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2005/2/22 21:12
k_kubotera  長老   投稿数: 4296
 佐野さん、そんなこと言ってもらうと、照れてしまいます。画像ですが、少し硬調気味に見えますか。職場のモニターでは、やけにコントラストが強く見えるのです。画面の設定が悪いのかな。かなり画質を落とした画像ですので、みづらいと思います。

 きりん座Zですが、増光と減光を激しく繰り返しますから、測光してグラフにプロットしてみないとなんともいえません。

 周囲の星の写りですが、露出時間や光学系を全く変えていませんので、限界等級は、主に透明度で、星像の大きさは、シーイングで変化します。

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☆☆☆彡
久保寺克明

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