被写界深度の話

  • このフォーラムに新しいトピックを立てることはできません
  • このフォーラムではゲスト投稿が禁止されています

投稿ツリー


前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/1/14 2:05
sano  長老   投稿数: 2785
被写界深度の話、こちらへ持ってきました。

> APSCは同じレンズを使っていても焦点距離がフルサイズに比べ1.5倍となる=実行の
> f値が1.5倍となる。すなわちぼけにくくなるということだと思います。したがって
> フルサイズの方がぼけを生かした味のある写真がとれる?ということでしょうか?


光学的にみた解釈としてはそういう事だと思います。
F値というより「焦点距離と口径の関係」といった方が理解しやすいかも知れません。

写真の講習や書籍などでは、実際の撮影を考えより具体的に次のようにしています。

被写界深度は「焦点距離・絞り・撮影距離」の三つの要素で決まる。
 1.焦点距離の短いレンズほど深度は深く、長いレンズほど浅い。
 2.絞りを絞るほど深度は深くなる。
 3.撮影距離が深くなるほど深度は深くなり、近づくほど浅くなる。

また、3.の関係から、被写体の手前に浅く、後ろ側で深くなる性質をもっている。

これはセンサーサイズを固定しての話です。
これだけをみると、焦点距離が1/1.5倍になったなら、絞りを1.5 開けば良いのでは、
単純計算で1.5だったらたいしたことない、1段開ければOK、と考えます。

一般的にレンズのF値は√2(ルート2)の等比数列(1、1.4、2、2.8、4、5.6、8、
・・・)で設定されており、F値が1段大きくなると明るさは半分になる。

APS-Cで1段開けてFF(フルフレーム=フルサイズ)と同じ画が撮れれば、なにも
高価で大きく重いFFは必要ないと思います。

実際には・・・、こうなると私には良くわからないのですが、光学設計は一筋縄には
いかずいろいろな要素があるようで、ボケに関してはAPS-CとFFの違いははっきりと
現れます。
とても1段の違いではないように感じます。

このあたりはむしろ、APS-CはFFの中心部を切り取っている、と解釈して考えた方が
わかりやすのかも。
これだけでレンズ光学の難しい書籍が多くありますね。
こうなるとよくわかりません。ちょっと考えてみてください。

長らくフィルム撮影を続けてきた人たちには、この被写界深度の問題があって
APS-Cが馴染めない原因となっていることが多いようです。
本当は、小型軽量が良いのだけど・・・、仕方無しにFFという人も多いです。
私もそのひとりですが・・・。

そんな訳で、デジタルになって本格的に写真を始めた方やこれか始める人にとっては、
フィルム時代からの慣れや機材の資産なども無いので、FFをつかう理由はなくAPS-Cで
まったく不都合はないと思います。(機材好きは別ですが・・・)
APS-Cは小型で軽く価格も低め、しかも高速連射は優位ですね。
私は撮影対象からボケは要求しないので、自分にはむしろAPS-Cが適していると
思っています。

それに望遠鏡での撮影は、鳥と同じように強拡大・超望遠の世界ですからセンサー
サイズは(高性能であるならば)小さい方が有利ですね。

  条件検索へ

メインメニュー

ログイン

ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

オンライン状況

42 人のユーザが現在オンラインです。 (5 人のユーザが フォーラム を参照しています。)

登録ユーザ: 1
ゲスト: 41

k_kubotera, もっと...

ねっとしょっぴんぐ