変光星観測メモ(2022年11月)

  • このフォーラムに新しいトピックを立てることはできません
  • このフォーラムではゲスト投稿が禁止されています

投稿ツリー


前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 | 投稿日時 2022/11/15 8:39 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 一晩中晴れる季節がやってきました。観測環境は悪くなるばかりで、山の畑に観測場所を移転させようかと思うくらいです。今シーズンも無理なく変光星を見ていきます。

 V Tri、シーズンスタートは無難に観測しようと思ったのですが、観測途中に小さな薄雲が流れデータが乱れました。主極小が入ったので報告します。



FIND VARIABLEの画面にもV Tri以外飛び抜けたものはありません。パラメーターをいじったので、検出した星数が少ないですが。



 BL Lacが、また明るくなっているんだそうですね。今シーズンも1度望遠鏡を向けてみようと思います。

--
☆☆☆彡
久保寺克明

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2022/11/20 2:36 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 AP Aur (ぎょしゃ座AP)EB型(こと座β型)の食連星です。
周期 0.569日 変光範囲 11.0(0.54V)

 私にとっての観測シーズンのスタートですから、順調に無難にと思ったのですが、つまづきました。



 ふだん観測の前は、永井氏の予報ソフトで観測星のおよその極小時刻を予想し、KRAKOW の予報値を確認してから観測しています。KRAKOW の予報値、私かなり信頼しています。そんなわけで、極小時刻のずれはありますが、極小をとらえられないということは、今までほとんどありませんでした。
 今回(11/18)、4時間近く測光して、見事に主極小も副極小もとらえられませんでした。『あれっ、観測日を間違えたかな。』と思ったくらいです。KRAKOWの予報値は最新のものしか出ませんし、自分の計算も確認しましたが、ミスは見当たりません。

 KRAKOWのAP AurのO-Cのグラフを見てみると、きれいな曲線です。たくさんの観測がされているようです。質量移動が起きているのでしょうか。そのグラフの縦軸の数値を見てびっくり、2.5P、周期の2.5倍!です。それでも2.5倍なら主極小でなく副極小が入りそうですが、それもはずしました。予報は、元期と周期を新たにしているようで、周期の値が少し変更されています。それにしても、予報値から4時間ほどずれているようです。



 もう一度観測しなおしてみるつもりです。ただ、この星は、ちょっとやっかいなことがあります。AAVSOのVSPは、すぐ隣の11.2等と11.4等の星を比較星にすすめています。私の機材では分解できません。もちろん個々に測光もできません。合成等級の計算をしなくてはいけません、結構面倒な計算です。いっそのこと、この星のことは忘れようかなと思ったのですが、永井氏のHPに合成等級の計算プログラムがありましたのでお借りしました。

 うまく極小はとらえられなかったのですが、0.25等ほどの光度変化を測定誤差±0.005でグラフにすることはできたので、機材などは順調に動いているようです。


 

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2022/11/21 8:11 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 変光星観測をはじめた中学生の頃、なかなか変光星図が手に入りませんでした。『天体観測シリーズ 変光星の観測』著:下保茂の資料ページにAAVSOの変光星図一覧があり、この星もリストアップされていましたが、どうやって手に入れたらいいものかわからず、自分で作るには暗すぎ、そんな状態でした。かりに星図があっても、明るくなったときに微かに見える程度の望遠鏡しかありませんでしたが。隔世の感です。

 昨年の秋から冬にかけて10等台から13等台を何回か変動したあと、今また11等台に落ち着いています。スタンドスティルという状態なのかもしれません。VSOLJ のLight Curve Generatorを見ていてもこの星は、この状態の方が少ないようです。

 画像は11/16です。月夜の明け方の撮影です。もう少しピントをぼかさないと測定値にばらつきが現れます。(0.04等くらいの範囲に広がってしまう)




ピントがシャープになってくると、測定値がばらつく


ある程度ぼかすと測定値の偏差が小さくなります。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2022/11/22 8:45 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 昨夜もほぼ快晴でした。アルゴル型のRV Perです。冬の天の川なので、星が多く比較星には困りませんが、付近に明るい星がないので、画面からRV Perを見つけ出すのに一苦労。昨日の雨で湿度が高く、夜になってそれが露になっておりました。
 比較星は、近くの11.107等を使いました。少し雲がかかりましたが、変光範囲が2等以上あるので変化はつかみやすいです。周期が1.973d 継続時間が7hもあるので皆既食の時間があるのかなと思っていたら、鋭いV字型の極小が現れました。

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2022/11/23 21:30 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 RV Perの測光を深夜0時半過ぎまで行っていたので、スタート時刻が遅れてしまいました。ぎりぎり第2極小です。薄い雲が飛んだり、露が降りたりしました。比較星の11.2等と11.4等の合成等級を10.579等としました。
 今回から撮影画像からの星検出のパラメータを少し変えました。Sharpness Limits と Roundness Limitsの範囲を広くして明るい星やシンチレーションなどでややゆがんだ星も検出しやすくしました。そのことで、精度の悪い画像もProjectに加えてしまう可能性が出ますが、偏差の大きいデータは、しっかり確認していくことにします。

  条件検索へ

メインメニュー

ログイン

ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

オンライン状況

51 人のユーザが現在オンラインです。 (4 人のユーザが フォーラム を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 51

もっと...

ねっとしょっぴんぐ