小田原星について語る会

　８月２日２２時頃から雲が切れ始めたので観測しました。数分間ですが雲の切れ間から観測しました。高度も４０度ほどで低く、濃淡のある雲が通過しました。

　比較星に000-BBW-796 (AAVSO) 9.809V B-V= 1.034
を使いましたが、以前の観測の時と比べ少しデータが修正されていました。赤い星なので、使わない方がいいかなとも思いますが、今までこの星でやってきたので、思い切って変更できません。



===Variable Star Observations( T CrB )===
CRBT 20240802224045 9.948V Kub
CRBT 20240802224205 9.975V Kub
CRBT 20240802224245 9.978V Kub
CRBT 20240802224405 9.967V Kub
CRBT 20240802224445 9.975V Kub
CRBT 20240802224525 9.972V Kub
CRBT 20240802224605 9.949V Kub
CRBT 20240802224645 9.969V Kub
CRBT 20240802224725 9.990V Kub
=============================================
星名,JST(hhmmss),光度,観測者略号
観測数 9 測光
比較星 000-BBW-796 (AAVSO) 9.809V
B-V= 1.034
observer: K.Kubotera (Odawara,Kanagawa)
instruments: 16L F4.8+BJ41L Expos:30s
測光:Muniwin 2.1.37(x64)

　うーーん、どうやら未熟な眼視観測者のデータに振り回されてしまったようです。報告されたデータを見たのですが、8センチと6センチの屈折での眼視観測のデータでした。自分の観測にどの程度の誤差があるのか、つかんでおくことが大切と思うのですが。その後も安易なデータの報告が上がっているので、少しカチンときました。

　ベテランの眼視観測者は、ほんとにすごくて、±0.05等以内の精度で驚かされます。いつもデータを参考にさせていただくほどです。
　光電観測をしたら短時間に数十個測定して、観測値に0.1等もの誤差があったら報告しない、特別な場合以外0.05等のばらつきでも、データは出さないです。私的には、そんなルールをもっているのですが、わずか1日で、0.2等変化したとなれば、それは観測している人は、ざわつきます。世界中が注目している星ですから。

　ヨーロッパ、北米のデータも目だった動きはないです。趣味でやっていることとはいえ、データは世界に出ていきます。慎重をきしてデータ報告したいものです。

やや異常かなぁ、ここ数日　0.1等くらいの変化があります。今は、0.1等の変化は、光電観測では確実にとらえられますから、数日で0.1等の変化は、この星にしてはやや異常な動きです。要注意！

確かに、やきもきする気持ちも少しありますが、そもそもＡＡＶＳＯの増光予報って、どうなんだろう？なんてちょっと?な気持ちもあります。経験的に前回の増光と似たような現象が散見されるのは、間違いないと思いますが、予報を正確に出すほどの理論的な裏付けは、あるのかなぁ・・・なんて言ったら叱られそうですが。

　でも、正直なところ期待していますし、予報どおりでなくても、そのうちに増光は、起きるでしょうから、お祭り気分でワイワイがやがやと楽しみます。あんまりおちゃらけて空を見ないでいると、ちょこっと明るくなって、すぐに減光しそうです。やっぱり、眼視で星の光を見ないといけないですよね。

いろいろ意味でやきもきする季節なんですね。

nakanek

　今のところ　大きな変化はみられないです。V等級で現在10.2等ほどで、光度を少しずつ下げています。

　連続観測に適した日がなかなか見つからず、眼視観測に切り替えようかと思っています。