『ピントがずれた!?』というかぴったり合いすぎ!

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2020/12/27 7:43 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4287
 H.Yamazakさんにやる気スイッチが入って木星と土星を追いかけたり、nakanekさんが遠征して綺麗な画像を撮影したり、そんななか相変わらずボッーと星空を眺めています。それでも変光星の観測と報告だけは続けていますから、そんな変光星がらみの話題を書いて私のやる気スイッチを入れたいと思います。

 と言ってもトラブルの話題です。一晩中晴れて気温も下がるので変光星の連続観測にはとてもいいのですが、先日、撮影画像から光度曲線を作っていたら(私はほとんど何もしなくて、ソフトがやります)、『あららっ?』と思う結果が出ました。一晩かけてぎょしゃ座ZZということ座β型の食連星を観測しました。(私は寝ていましたが)



 普段はなめらかな光度曲線とデータなのですが、・・・。それぞれのドットにはエラーバーがついていますが、それも見えないくらいでとても精度よく測光しているはずなのですが、この乱れはなんなんだろ?雲1つなくそれぞれの画像を見るとたくさんの星が写っています。特に20時から25時くらいに乱れがあります。パラメータを変えてもほとんど同じ結果が出ます。いよいよ冷却CCDがダメになったかなと思いました。
 画像を拡大してみるととてもよくピントが合っています。なにかの拍子にドロチューブが動いて、たまたまドンピシャのピントになってしまったようです。変光星の測光(変光星だけではないと思いますが)では、ピントを少しずらせてCCDの各素子のばらつきをキャンセルするようにします。それに加えて冷え込みと同時にシンチレーションで星が瞬いたのも原因かもしれません。せっかく望遠鏡を一晩外に出して撮影させたのに残念!!

 クリスマスイブの日にピントや光軸の再調整をしました。光軸調整は、F4.8の短焦点にしてある反射なのでかなり時間がかかりました。光軸調整したら冷却CCDが別の光学系になったと認識したようで、FLAT画像の作り直しをしました。ピント調整用のモーターの電圧のトラブルも見つかり、なんだかんだと1日が終わりました。



 クリスマスの夜、もう一度 ぎょしゃ座ZZをねらいました。ちょうど主極小が午前3時頃なので、同じような位相の部分が見られそうです。今度は良さそうです。多少ばらつきがあるようですが、誤差の範囲かなと思います。そのあと薄明がありましたが、試しにM51を撮影してみました。50秒露出の14枚コンポジットです。多少ピントずれています。また、緑のVフィルタもそのままの画像です。カラーにするには、フィルターを交換したりで面倒なので、m(__)m。



 こうやって測光していると、思わぬ副産物がいくつもかかります。狭い画角(縦がちょうど月の視直径くらい)なのですが、画面に中の星全部を測光するので、他の変光星や擬変光星、未知の変光星が見つかります。今回の画像にもいくつか入っています。14等前後の星のようですから、おそらく擬変光星などに登録されていると思います。そんなわけで観測テーマはいくらでもあります。


画面の端隅に写った14.5等の星、0.14等くらい(ばらつきを平均すると0.1等くらい)の範囲でなめらかに変光しています。周期7時間くらいの接触型の食連星(EW)?、または、こと座RR型のRcタイプかなぁ。以前は、こういう星は見つけるのも観測するのもたいへんでしたが、今はアマチュアレベルでもできます。視線速度やスペクトル調べれば、さらに判別は可能でしょうが、今は、みなさん激変星の観測でいそがしいようです。私がやる気スイッチ入れて長期間追うには、機材が貧弱です。
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