人工衛星の閃光

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2020/3/13 13:04 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4260
 一晩中、晴れそうな夜は、変光星の連続測光をしています。夕方はじめて、途中1回だけ望遠鏡の向きを変えて、あとは寝ているだけです。
 測光もソフト任せで、観測データだけ報告して終わりです。測光データに異常な値が出た時以外、撮影された画像を見ることはほとんどないのですが、たまたま、望遠鏡の光軸が最近少しずれてきているようなので、それを確認する意味で、画像を見ていました。自動に撮影されるので一晩で数百枚の画像ができあがります。明け方の画像から時間をさかのぼるように逆に見ていくと、おもしろい画像がありました。
 夕方や明け方は、人工衛星が、よく画面に入ってくるのですが、スピンによる閃光が写っていました。はじめ流星かなとも思いました。測光ソフト上では、人工衛星の経路に沿った明るさや継続時間などデータがとれて解析もできるのですが、今回は画像のみで。


 

 撮影は、3月6日の明け方です。画角は、0.7度 X 0.5度ほどです。ちょうど満月がすっぽり入る構図で上が南になります。変光星測光用にピントは少しぼかしてあります。明け方、5時19分の撮影、50秒露出、16CM反射、F4.8です。薄明で、このあと10枚ほど撮影したところで画面が飽和していましたから、明け方の空は、いかにたくさんの人工衛星が飛び交っているのが見えるかの証拠写真みたいな感じです。実際にはこの人工衛星は肉眼で見えるような明るさではなかったと思いますから、ひっそりと起こった夜空の1こまだったと思います。

 ちなみに画面右上の明るい星がかんむり座RW(RW CrB)というアルゴル型のかなりの接近した食連星です(光度曲線が丸みをおびている。)他の星は、比較星やチェック星に使いました。
 この夜の観測結果から描いた光度曲線は以下のようで、午前01時41分頃(JST)に極小がありました。



 
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