U Gem の増光
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U Gem の増光 (k_kubotera, 2022/12/21 10:14)
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投稿日時 2022/12/21 10:14 | 最終変更
k_kubotera
投稿数: 4627

矮新星のふたご座Uが久しぶりに増光しました。19日にアラートを受け取っていたのですが、みかんの出荷疲れで、望遠鏡を向けられませんでした。ちょうど1年ぶりの増光です。(夏の見えない時期に増光していなければ)白色矮星の降着円盤に伴星のガスが落ち込んだ様子を想像しています。白色矮星に少しずつガスが降り積もり、将来Ia型の超新星になるのでしょうか。
時々見てはいるのですが、ここ1か月ほど望遠鏡は向けませんでした。普段は13等後半から14等台なので、『お久しぶり!』って感じです。学生の頃からみんなで見ていましたが、増光時でもせいぜい9等台ですから、当時の10センチ程度の望遠鏡では、今ひとつぱっとしませんでした。それでもSS Cygより増光は少ないので、当時から、『お久しぶり!』の思い出があります。
今は、9等くらいの星では欲張って露出時間を上げると斜鏡金具の回折が出るほどの観測機材を使っているので30秒で測光します。それでも、少し回折が出ます。今夜ゆっくり測光しようと思います。

測光用のVフィルタが入っているので、画像からもほぼ眼視等級で目測できると思います。
追伸.
測定してみました。9.9等位を中心に0.035等以下の範囲でデータのばらつきがありました。個々の測定誤差は、±0.003等、ほんとかなと思う数字ですが、信じることにします。全体のデータのばらつきは、0.035等以下の範囲、私の機材では十分なのですが、ばらつき方がちょっと気になりました。

なんとなく波打っているようにも見えます。他の10ほどのチェック星との比較でも、同様に0.03等ほどで波打っているように見えました。また、チェック星どうし、あるいは比較星とチェック星の間での比較では、そういう傾向はありませんでした。もしかしたら、U Gemの変光かもしれません。U Gemは、視線方向からは伴星の軌道が大きく傾いているので、降着円盤のホットスポットの食は起こりません。
きっと下の図のような単純な構造でなく複雑でものすごい状況なんでしょうね。想像して楽しんでいます。測定上の問題、観測機材が原因なのかもしれませんが。

時々見てはいるのですが、ここ1か月ほど望遠鏡は向けませんでした。普段は13等後半から14等台なので、『お久しぶり!』って感じです。学生の頃からみんなで見ていましたが、増光時でもせいぜい9等台ですから、当時の10センチ程度の望遠鏡では、今ひとつぱっとしませんでした。それでもSS Cygより増光は少ないので、当時から、『お久しぶり!』の思い出があります。
今は、9等くらいの星では欲張って露出時間を上げると斜鏡金具の回折が出るほどの観測機材を使っているので30秒で測光します。それでも、少し回折が出ます。今夜ゆっくり測光しようと思います。

測光用のVフィルタが入っているので、画像からもほぼ眼視等級で目測できると思います。
追伸.
測定してみました。9.9等位を中心に0.035等以下の範囲でデータのばらつきがありました。個々の測定誤差は、±0.003等、ほんとかなと思う数字ですが、信じることにします。全体のデータのばらつきは、0.035等以下の範囲、私の機材では十分なのですが、ばらつき方がちょっと気になりました。

なんとなく波打っているようにも見えます。他の10ほどのチェック星との比較でも、同様に0.03等ほどで波打っているように見えました。また、チェック星どうし、あるいは比較星とチェック星の間での比較では、そういう傾向はありませんでした。もしかしたら、U Gemの変光かもしれません。U Gemは、視線方向からは伴星の軌道が大きく傾いているので、降着円盤のホットスポットの食は起こりません。
きっと下の図のような単純な構造でなく複雑でものすごい状況なんでしょうね。想像して楽しんでいます。測定上の問題、観測機材が原因なのかもしれませんが。

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☆☆☆彡
久保寺克明