最近の変光星観測から

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  • なし 最近の変光星観測から (k_kubotera, 2010/1/17 10:37)

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k_kubotera

なし 最近の変光星観測から

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2010/1/17 10:37 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4278
 年越し合宿で、戦う観測者たちの再蜂起が宣言されましたので、変光星観測も少しだけ気合いを入れて、観測数を増やしています。

 2010年に入ってから、いくつかの星を観測しています。そのうち、観測方法などをまとめて、公開しようと思っています。





 かに座のINということ座β型の変光星です。
Mt.Suhora Astronomical Observatory等の要素から計算した予報値より少し早くなるようです。(日心補正しても少しずれるかなあ)きれいな光度曲線が出ましたが、標準偏差が大きいような気がします。数年前の記録などからして、最近測定誤差が大きくなっているような気がします。

 グラフ見ても、何となくばらつき大きいですよね。シーイングかもしれませんし、ピントのぼかし方によるCCD素子の特性のばらつきを拾っているのかもしれません。もしかしたら、機械が古くなってきた?(真空管じゃないからそんなことはないかなあ)戦う観測者としては、測定の標準偏差とも戦わなくてはいけません。

よく見るとやはり、比較星とチェック星の光度が、0.01から0.02等くらいで一晩の中で波打つようになっています。何が原因でしょうか。おそらく一晩中画像を撮っていますから、高さの違いにより、星のスペクトルによって減光量が違うのでしょうか。でもそれなら、高度が下がれば顕著になるはず。やはり、星そのものの変光でしょうか。

 この星、周期が1.0・・・なんです。眠気まなこで、次の日も観測したら、ほとんど同じ光度曲線が出ちゃいました(当たり前かぁ?)戦う観測者は、よく考えて観測しなくちゃいけません。






 次は、ふたご座HRです。やはり、測定の標準偏差が気になります。それはさておき、今が旬です。夕方高度30度くらい、一晩中観測できます。ということは、夕方セットして観測始めれば、後は、寝てしまい、朝まで自動で観測できる私好みの星です。(元気のない「戦う観測者」には、もってこいです。)
 一晩中観測してると、いろんなことが起きるもので、自動でコンピュータが、測光するのですが、その様子を見ていると人工衛星が横切ったり、雲がかかったり、夜空が生き生きしている?様子が分かります。

 実は、この星、昔の記録と比較して分かったんですが、グラフ上の比較星とチェック星の明るさが、変わることがあるんです。どちらか変光星だと思うんですが、詳しく調べてはいません。ASAS辺りに変光星候補として出ているといいんですが・・・・。

 とにかく、夜は、機械に撮影を頑張ってもらい、測定は、昼間にパソコンに測光を頑張ってもらいしています。戦う観測者として、これではまずいと、反省はしているのですが。

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