７２０黒点群、西縁に没す　2005-1-22（土）

720黒点群(スケッチ上ではＮ２群)は、22日の午後には西縁
に没しました。

それから、期待したＳ８群はそれほど発達してないです。

　2005/01/21

＜スケッチは東西が逆となります。左側が西縁、上が北＞


土曜日に光球縁にくるので、大きなプロミネンスを期待しました。
でも、諸条件から期待したようには見えませんでした。

タイミング的には今日の日中より、21日夕方頃から22日早朝あたり
が良かったようです。
22日午前には720黒点群の大半が没してしまいました。

私のところは街中で建て込んでいるため、太陽高度が下がる冬場は
観測には条件が悪くこういうときは残念な思いをします。

いちばん大きな原因はシーイングが悪かったこと。
これは周辺環境などからお昼の観測になってしまうことにも一因が
有りますが、冬場はご存知のとおりです。

プロミネンスの撮影は、月のクレーターを撮るようなもので、かなり
の強拡大で、さらに熱を発する対象なのできれいに撮るのはとても
難しいのです。
とりあえずプロミネンスを撮ってみたので写真をつけますが、揺らぎ
が大きく縁はギザギザ、黒点はふにゃふにゃの状態でした。

本当はシーイングさえ良ければ、このプロミネンスはいく筋にも分かれ
もっと幾重にも大きく、また、光球面にはプラージュやダークフィラ
メントなども見られます。

　

デイスターフィルターを使った眼視ではもう少し良く見えて、この
むこうに薄っすらとループ状のプロミネンスが見えました。
デジカメでそれを撮ると画面全体が露出オーバーでとんでしまい
撮影はできませんでした。
本体はすでにむこうに行ってしまい端を見ているわけです。