放射点問題

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k_kubotera

なし 放射点問題

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2020/8/31 8:18 | 最終変更
k_kubotera  長老   投稿数: 4283
 昨夜は、お疲れさまでした。幸い南の空はずって晴れていて、H.Yamazakiさんの言われたようにシーイングもよく、木星も土星も月も、きれいに見ることができました。

 最後に雑談の中で出た流星の輻射点について、長沢工先生の『流星と流星群』『天体の位置計算』をちょっと読んで寝ながら考えてみました。

 輻射点がなぜできるかは、『地球が動いているから』『流星物質が動いているから』実際には、『地球と流星物質が動いているから』ですが、単純にそれらの速度を0にしてみるとわかりやすかったです。

1 地球も流星物質も速度0の場合は、流星は流れません。当然輻射点もできません。(速度は太陽に対して)

2 地球だけが動いて、流星物質の速度が0の場合

 この場合は、地球の軌道面だけの平面で考えればいいので、流星は地球の進行方向、地球の速度に関わらず(ただし速度0ではない)、軌道の接線方向からやってきます。輻射点は黄道の太陽から90度離れたところです。(実際は地球が楕円軌道なので90度より少しだけ前後する)
 速度0の流星物質が太陽系内に一様にあると考えると、(実際には一部ですが)、毎日少しずつ輻射点が黄道上を動いていくことがわかります。

3 次に地球の速度が0で、流星物質だけがその軌道上を動いているとすると、流星のやってくる方向が輻射点になります。
 この状態で、地球の速度をどんどん上げていき、流星の速度が無視できるくらいに上げると、輻射点は移動して、2の地球の進行方向になります。

 ということで、輻射点の方向は、地球と流星物質の速度ベクトルの合成の方向になるようです。輻射点が深夜に上がってくるものが多いのは、地球の進行方向に本来の流星物質のやってくる方向が見かけ上引き寄せられるからと考えられます。

 詳しいところは、神保(石井)みちをさんや大天連関係者にも流星の専門の人がいるのできいてみたいですね。

※最近は、『輻射点』という言葉より『放射点』と呼ぶことの方が多いようですが、昨夜の話の流れから『輻射点』を使いました。

<余談>
 流星観測では、輻射点は、観測である程度決められます。地球の進行速度や方向も計算できます。あとは対地速度がわかれば輻射点方向のベクトルがわかるので、流星物質のやってくる方向や速度(太陽に対して)がわかって軌道が計算できるようです。
 学生時代、天文部仲間が流星屋さんで、そんな話をよく聞かされていました。流星の豆まき現象などの話もありましたが、それは、またの機会に・・・
 久しぶりにちょっと頭使いました。

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